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イラストレーター?
イラストレーターが「買い叩かれる」実態 無報酬でも「選り好みできない」watch@2ちゃんねる

思う事、イラストレーターなるモノから脱しているので自分がやってた頃の話を。
長くなるので続きにて。
続き。


自分がやっていた92年~2004年頃は1点物の雑誌用のイラストから、連載物で数ページ分を月に幾つか抱えていた。あるいは子供用のグッズ、Tシャツやハンカチやアニメ雑誌やCDジャケットなど、いわゆる版権物の原画をやっていた。漫画は4コマも含めて描いた事はない。

営業は所属していた会社の社長が取ってくる物がほとんどで、自分が持ち込んだり仕事が貰えるよう、お願いした事は無かった。何回か描かせて貰って気に入られたのか編集部から直接指名が増えた。たまたま編集長が近所にお住まいで、近所の書店でバッタリ出会う事も多かった。2004年からは中国へ行ってしまったので、その後の繋がりは無いのだが。

ギャラはA4サイズの白黒線画が1万円半あたり。カラーになれば自分で着彩(当時は完全にアナログ作業、水彩など)3万円ほどになっていた。サイズが大きい物は当然金額も増える。逆に小さなカット、10㎝四方程度の物だと3千円というのもあった。当時でもそうだったので、記事での相場はどうかと思うが。アニメの版権物などでセル画など着彩が別の方が担当される場合には線画のみの金額となる。こちらは数千円程度。

イラストだけで食っていくと考えると、確かに雑誌連載などを持っていなければ厳しいだろうし副業も必要だと思う。自分の場合は幸いにも他にゲームのキャラデ、原画をやっていた事と、空いた時間にアニメの原画を描いていたので、地獄のような動画の仕事のみの頃に比べて食うには困らなかった。その分多忙で会社に寝泊まりが多かった。

今、私にイラストだけでやっていけ、と言われたら・・・、多分生活出来ません。


コミケに最後に行ったのが何時だったのか記憶が定かではないが、多分90年が最後だったと思う。その頃は出版社が名刺をブースに置いていく光景をよく目にしていた。その頃から今の流行りの絵師というのがポツポツ出てきたのだと思う。インターネットが発達した頃には更に増えていった。

俗に言う”量産型”という似たり寄ったりの絵柄が多くなり、人も多過ぎる。当然こうなるのはわかっていた事だが、最近は敷居を低くし過ぎた、簡単に持て囃される状況が悪化させた原因だとも思ったりする。昔なら、本当に実力のある人間が現在の”漫画絵”では無い絵描きがイラストレーターと呼ばれてきた。ある種、特殊な技能を必要とし(エアブラシ画やアクリル画など)、個性的な絵が尊重されていた。

画材にしても気付けばPCが身近な物になり、誰もが使える環境となり、フルカラーで綺麗な物が簡単に描けるようになった。逆に上記のアナログな手法で描いていた頃よりも個性を出すのが難しくなり、流行りの絵柄や技法は簡単に”コピー”されてしまう。結局の所、代わりは幾らでもいる状況になってしまった。それを求めた出版社やメーカーにも問題はあるのではないか。売れた絵があれば、それに似せよ、というのも。。。

以前いた会社で、高荷義之氏に依頼が行った事を憶えている。パワードールのパッケ絵だった。もうおじいちゃんなのだが、イラストは片手間仕事でのんびりと時間を掛けて描いていた。しかしながら、1枚の単価は数十万円。そして、その絵は誰にもマネが出来ない素晴らしい物だった。これが本当のイラストレーターなのだと思った。同様に私が初めて長岡秀星氏の原画を見たのは中学生の頃だったか、その時の感動は今でも憶えている。当時、マネをしようと美術の先生のお宅へエアブラシの機器をお借りに行った。コンプレッサーの音が大きく、怒られたものだ。

ちなみにエアブラシ画は綺麗には描けるが味が出せずに飽きてしまった。写真のようにリアルに描いても面白くない、それなら写真で良いじゃないか、と思ったのはこの頃。その後、高校からは油絵で叩きのめされ、写実からは離れた。

いつも思う。今いる絵師さんとやらは、数十年後も仕事を続けていられるのかな?、何人残っているのかな?、と。既にイラストを描かなくなって主戦場をアニメに戻した私には言える立場には無いが。。。

megastore.jpgmegastore2.jpg
2000年に描いたアダルトゲーム「水素」より。
買い取りだったので手元に残っておらず、雑誌に掲載された物をスキャン。
確か、4回に渡って描き下ろした。元はB4水彩ボード、透明水彩+水彩ガッシュを使用。
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カテゴリ:お仕事
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Comments
2013/10/28
from 野苺ロビン #EBUSheBA URL
ネットの普及で、公開の場は明らかに増えましたからねぇ。Pixivみたいな著作権の扱いを統一化するようなサイトも有るし、あくまで趣味の範囲で居た人が、ある日突然、掬い上げられたり。
(でも、長期的な依頼に対応できる人って少なそうな・・・)

そう言えば、私の住む栃木県でも、やなせ氏の描いたゆるキャラが居るらしいです。どの地域のキャラクターか、有料だったのか無料だったのか、その辺の事情は知りませんが。
足利市にも正式なゆるキャラが居るけど、それを知る市民自体が非常に少なく、どちらかと言えば、非公式の『ひめたま』の方が有名だったりしますw
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